乳量に関して
2014/6/22 (日)こんにちは
夏の暑さがやってきました
日中の日差しが強いときは、木陰で牛たちは休んでいます。
6月は牧草が始まる時期です
しかし、6月に入ってから雨の日が続き、
放牧地やパドックもぬかるみがちです。
なかなか晴れず、牧草作業も始まりません。
でも、天気には勝てないので、晴れるまでじっと我慢です。
さて、今回のテーマは「乳量 」についてです。
バランス酪農を実践した結果、牛たちの健康状態は非常に
良い状態ですが、給与する餌の体系を変えたこともあり、
乳量が減りました。
今の牛たちの飼料は、夏場は放牧地でバランス改善を
実施した牧草を腹一杯食べます。
冬はやはりバランス改善を実施した採草地から
収穫した牧草サイレージです。
補助飼料としてビートパルプやでんぷんかす、かぼちゃ、
おからなどの地元の食品加工所から出る食品残さを
利用しています。
今の宮地牧場の1頭当たりの乳量 は4000キロ~4500キロ
ぐらいです。
一方、他の一般的な酪農家の乳量は平均で9000キロ
ぐらいです。
視点を変えると、今の酪農の飼料設計は、外国産の高タンパク
高カロリーの穀物を中心とした餌です。
いかに乳量 を伸ばすかということに照準を合わせています。
そのため、泌乳能力は高いですが、牛は体を削ってでも牛乳を
生産することを強いられ、その結果、乳房炎や内臓疾患も多発し、
平均産次2産と極端に短くなっています。
牛にとっては幸せな一生とはとてもいえないと思います。
経営面では、バランス酪農によって、牛たちが健康になり、
寿命も延び、また、農薬、化学肥料、抗生物質、ホルモン剤、
治療費などのコストを減らせることもできます。
しかし、乳量が伸びないとやはり経営の面ではマイナス
となりますので、宮地牧場の今後の課題として、
乳量を増加させることのできる飼料設計を、
牛に無理をさせないようバランス改善の方法によって
確立して行きたいと考えています。
先日とても嬉しい出来事がありましたのでご紹介します。
前回でご紹介した「メモリー」です。
おそらく何らかの感染症にかかったと思われますが、
熱が出てほとんどミルクを飲みません。
5月28日に測ってみたら40.3℃あり、ぐったりしています。
その後しばらく39.7℃~40.4℃の高熱が続きます。
この間、バランス技術による自然治癒力を促すような
方法で治療を続けます。
ちなみに、牛の平熱は38.5℃くらいです。
6月4日やっと39.3℃まで下がり、少し元気になってきました
翌6月5日38.6℃の平熱に下がりました。
ここまで来れば大丈夫、
1週間ほどかかりましたが、抗生物質なしで
バランスによる自然治癒力によって元気になりました。
本当によかった!
生活の知恵コーナー
今回は「育毛」対策です。
その①
海藻の入ったスープを飲む。
その②
生クリームを大さじ1~2杯、週に一回食べる。
以上です。
ぜひお試しください。
今年の2頭目の後継牛「グリーンミルク」です。
その後も次々と生まれています。
この4頭の育成牛は、去年生まれた牛たちです。
先日初めて放牧地に出したので、まだ放牧に慣れて
いないので、みんなと一緒に放牧地まで
行けません。そのため、後ろから放牧地まで追って
あげています。
遠くに見えるみんなのところまでがんばれ!
天気のいい日には、牛たちも気持ちよさそうに
放牧地で美味しそうに草を食べています。
このような姿を見るのがとても嬉しいです。
では。次回もまた見てくださいね
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